小さな葬儀社こそはじめたい、SNS活用の第一歩

近年、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートといった「ショート動画」が、幅広い世代に浸透しています。もはや動画は若者だけのものではなく、スマホを使うすべての世代が日常的に視聴する時代です。

「葬儀社には関係ない」と思われるかもしれません。しかし、実は中小規模の地域密着型葬儀社こそ、ショート動画を活用することで大きな効果が期待できます。今回は、葬儀社が取り組むべきショート動画活用のポイントを、マーケティングの視点からわかりやすくご紹介します。

なぜ今、葬儀社が動画に取り組むべきなのか？

従来の葬儀社の集客方法といえば、折込チラシや新聞広告、地域の紹介が主流でした。しかし、核家族化が進む中、「どこに相談すればいいのかわからない」という方が増えており、今やインターネット検索やSNSで情報を得るのが当たり前の時代です。

そのなかでも動画コンテンツは、「人柄」や「雰囲気」を伝えるのに最適です。とくにショート動画は、1分以内の短さと気軽さが特長で、視聴者に親近感を与える強力なツールとなります。

葬儀社におすすめのショート動画ネタ5選

「動画を始めたいけれど、何を撮ればいいのかわからない」という方のために、葬儀社に適した動画のネタを5つご紹介します。

1. スタッフ紹介
   　「どんな人が対応してくれるのか」は利用者の大きな関心事。笑顔で簡単な自己紹介をするだけでも、信頼感がアップします。
2. よくある質問Q&A
   　「費用はどれくらい？」「事前相談って何をするの？」など、よくある疑問に一問一答形式で答える動画は、安心感を与える定番コンテンツです。
3. 施設紹介・見学ツアー
   　式場や控室などの施設を紹介する動画は、見学が難しい方にとって非常にありがたい情報です。
4. 地域イベントの告知・報告
   　終活セミナーや人形供養祭など、地域に根ざした活動を紹介することで、信頼感と親近感が高まります。
5. 想いのこもった一言動画
   　「家族の絆」「大切な人を送る意味」など、心に響く言葉を1分以内にまとめた動画は、共感を呼び、シェアされやすいです。

撮影・編集はスマホ1台でOK

動画制作に高価な機材は必要ありません。**スマホと三脚、そして簡単な編集アプリ（CapCutやVLLOなど）**があれば、十分にクオリティの高い動画が作れます。

• 背景は整理された場所を選ぶ
• 声がはっきり聞こえるようにする
• 1分以内に収める

といった基本だけ押さえれば、視聴者に伝わる動画になります。

投稿先はどこがいい？

ターゲット層に合わせて、投稿先を選ぶことが重要です。

• Instagramリール／YouTubeショート：40〜60代にアプローチしたい葬儀社向け
• TikTok：比較的若年層向けの印象ですが、葬儀業界の裏側や想いを見せることで意外と反響がある場合も
• LINE公式アカウントとの連携：地域住民との関係づくりに最適。既存顧客との関係強化にもつながります。

成果を出すコツは「継続」と「意図」

最初のうちは再生数が伸びなくても落ち込まないこと。大切なのは、「誰に」「どんな想いを伝えたいか」という意図をもった発信と、継続的な取り組みです。

動画を通じて、「安心できる人がいる」「地域に根ざしている」「誠実な会社」という印象を積み重ねていくことが、最終的に信頼と集客につながっていきます。

まとめ：ショート動画は”人柄”を伝える名刺になる

葬儀というサービスは、何よりも「人と人の信頼関係」で成り立っています。その信頼の第一歩として、ショート動画はとても相性のよい手段です。

難しく考えずに、「1分で伝えたい想い」を形にしてみませんか？
中小の葬儀社だからこそ伝えられる、人間味あるマーケティングの第一歩として、ぜひ今日から動画発信をスタートしてみてください。