【葬儀社向けの補助金情報】IT導入補助金2025

― 葬儀社の“紙と人頼み”を脱却し、働き方を変えるチャンス ―
目次
はじめに:IT化が遅れがちな葬儀業界こそチャンスの年
葬儀業は「人の力」で支えられてきた業界です。
しかし近年、人手不足・長時間労働・属人化が深刻化し、「人に頼らない仕組みづくり」が急務となっています。
一方で、いざIT導入を検討しても「高いのでは」「うちの規模では無理」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな葬儀社にとって、2025年はまさに“追い風”の年です。
しっかりと要件を押さえれば、実質負担を3割程度に抑えてDX化を進めることができます。
IT導入補助金2025の概要
この補助金は、業務効率化や生産性向上につながるITツール導入を支援する制度です。
申請は「IT導入支援事業者」と呼ばれる登録業者と一緒に進めます。
区分 | 補助率 | 上限金額 | 主な対象 |
---|---|---|---|
インボイス対応類型 | 最大3/4~4/5 | 約380万円 | クラウド会計、請求・見積・契約管理、PC・タブレット等 |
通常枠 | 1/2(賃上げ事業者は2/3) | 最大450万円 | 業務管理、顧客管理、スケジュール管理、在庫管理など |
※6次締切(2025年10月31日(金)17:00)
※7次締切(2025年12月2日(火)17:00)
葬儀社での具体的な活用事例
① 見積・契約・請求をクラウドで一元管理
従来は「Excel+紙」の見積書管理や「口頭・手書き」の契約確認が主流でした。
クラウド管理ツールを導入すれば、
- 葬儀プランやオプションを自動計算
- 契約書・請求書を電子化
- データを支店・自宅・スマホから共有可能
となり、事務負担が大幅に減ります。
② 会員・紹介管理をデジタル化
互助会や会員制度、紹介経路の把握なども**CRM(顧客管理システム)**で一元化可能。
「どのセミナー参加者が葬儀に繋がったか」「どのDMが反応率が高いか」といった分析もでき、
**生前からの関係づくりが“見える化”**されます。
③ 現場オペレーションの省力化
搬送・安置・司会など、現場間の連携ミス防止にクラウド共有の進行管理表が有効です。
担当変更や緊急対応でも、スマホ1台で情報が共有できるため、**「伝達ロスゼロ」**を実現。
④ 経理・請求・給与計算の自動化
クラウド会計ソフト+インボイス対応で、領収書入力が自動化されます。
OCR機能付きなら紙のレシートを撮影するだけ。
これまでの「経理担当1人の属人業務」から誰でも対応できる仕組みに変わります。
採択を高めるためのコツと注意点
💡ポイントは「生産性向上+賃上げ」
2025年の補助金テーマはこの2つです。
単に「便利になる」だけでなく、生産性が上がった分で従業員に還元する計画があると評価が上がります。
(例:作業時間▲30%→残業減→賃上げ実施)
💡交付決定前に発注しない
意外と多いのが「先に契約してしまって無効になる」パターン。
必ず交付決定後に発注・支払いを行う必要があります。
💡gBizIDとセキュリティアクションを先に取得
申請にはgBizIDプライム(法人番号に紐づく電子申請ID)が必須。
取得に1〜2週間かかるため、早めの準備が成功の鍵です。
💡支援事業者選びが肝
登録IT事業者によって扱えるツール・サポート体制が異なります。
「葬儀業向けに導入実績がある業者」を選ぶと、ヒアリングや申請書作成がスムーズです。
まとめ:今こそ、ITで“人が輝く現場”へ
葬儀業界は人の想いを大切にする仕事だからこそ、人が無理をしなくても回る仕組みが必要です。
IT導入補助金はその第一歩を後押しする制度。
導入費の最大8割が補助される今こそ、「紙とExcelの時代」から脱却し、安心して人に寄り添える体制づくりを始めましょう。