葬儀社が活用できる!経営人材採用で最大450万円の支援「地域企業経営人材給付金」とは?

経営人材の確保が、これからの葬儀社の成長を左右する
近年、葬儀社では「後継者不足」「幹部層の育成」「デジタル対応の遅れ」など、経営を支える人材確保が大きな課題となっています。
地域に根差した葬祭事業を続けていくためには、“経営を強くする人材”をどう確保するかが避けて通れません。
そんな中で注目を集めているのが、「地域企業経営人材確保支援事業給付金(通称:地域企業経営人材給付金)」です。
これは、外部から経営幹部や専門人材を採用した企業に、最大で1人あたり450万円が給付される国の支援制度です。
目次
地域企業経営人材給付金とは?
制度の目的
この制度は、地域の中堅・中小企業が、大企業出身の経験豊富な人材や専門スキル人材を採用することを後押しするために創設されたものです。
運営は「地域経済活性化支援機構(REVIC)」が中心となり、専用サイト「REVICareer(レヴィキャリ)」を通じて登録・マッチングが行われます。
支援内容と給付額
採用形態 | 給付上限額 | 対象・条件 |
---|---|---|
転籍(正社員採用) | 最大 450万円/人 | 大企業出身などの人材を転籍・雇用。期間1年以上が目安。 |
副業・兼業採用 | 最大 200万円/人 | 他社に所属しながら、契約ベースで支援してもらう形式。 |
在籍出向 | 最大 200万円/人 | 他企業から一定期間、出向として受け入れる場合。 |
※1社あたり最大10名までが対象です。
※申請は採用後に行い、審査を経て給付金が支給されます。
葬儀社がこの制度を活用できる場面とは?
葬祭業は地域密着型ビジネスの代表ですが、同時に変化の波も受けやすい業界です。
この給付金は、次のような「経営課題」を抱える葬儀社に特に有効です。
経営のバトンタッチを見据えた「後継者・右腕人材の採用」
「代表が高齢化している」「幹部層が育っていない」などの課題がある場合、
経営経験者を採用して次世代への引き継ぎ体制を整えることができます。
マーケティング・ブランディング強化
近年は「家族葬」「一日葬」「直葬」などの選択肢が多様化し、顧客接点も変化しています。
広告やSNS運用、Webサイト改善を担えるマーケティング人材を採用すれば、集客力を高めるチャンスです。
IT・DX推進担当者の登用
予約システムや在庫・搬送管理、クラウド勤怠など、デジタル化は急務です。
IT導入や業務効率化の経験を持つ人材を、給付金を活用して採用することで、業務負担の軽減と生産性向上を同時に実現できます。
副業・出向人材での“部分的支援”
「専任で採用するほどではないが、ノウハウを得たい」という場合には、副業・出向型を活用。
たとえば、経営改善アドバイザーや広報戦略プランナーなど、月数回の関わりでも対象になります。
申請の流れ
- REVICareerに登録・相談
地域金融機関や商工会を通じて人材マッチングを開始。 - 採用決定・契約締結
正社員または契約・出向契約を結ぶ。 - 給付申請書類の提出(雇用開始後)
採用内容・契約内容などを提出し、審査を受ける。 - 給付金の支給
審査通過後、指定口座に給付金が振り込まれる。
※申請期限は「雇用開始から6か月以内」が目安。
※申請後の実績報告が必要です。
利用時の注意点
- 転籍・副業いずれの形でも「REVICareer経由の採用」が原則。
- 人材の採用目的(経営強化・地域活性化)が明確である必要あり。
- 採用報告や成果報告など、一定の書類提出が求められる。
- 予算枠が埋まり次第、受付が終了する可能性あり。
どんな葬儀社におすすめ?
- 複数ホールを運営しており、経営層を増強したい会社
- デジタル化・WEB戦略を進めたいが、専門人材がいない会社
- 地域包括ケア・終活支援など新事業を立ち上げたい成長志向の葬儀社
中小規模の葬儀社でも、副業・出向型を使えば導入しやすく、
「まずは一歩踏み出す」ための制度として最適です。
まとめ:人材投資は“未来への供養”
葬儀社の仕事は、人の人生を見送り、心を支える大切な事業です。
その未来を守るのは、「人」そのもの。
外部の知見を持つ人材と手を取り合うことは、
単なる採用ではなく「地域と業界の持続可能性を高める投資」です。
この給付金をうまく活用して、
新しい時代の葬儀経営をともに築いていきましょう。
🏁 まずは情報収集から
制度の詳細・申請サポートについては
▼ REVICareer公式サイト をご確認ください。
また、エンディング総研では「葬儀社のための補助金・給付金無料診断」も行っています。
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