「アウトレット販売」や「野菜即売会」が葬儀社の新規集客につながる理由

はじめに:なぜ葬儀社が物販イベントを?
「葬儀社がアウトレット販売や野菜即売会をするなんて、関係ないのでは?」と思う方も多いでしょう。
しかし実際には、地域に根ざした葬儀社がこうしたイベントを開催することで、新しい来館者との接点が生まれ、見込み顧客との関係づくりに成功しています。
単なる副業や余興ではなく、「地域との関係づくり」や「終活への入り口づくり」として大きな戦略的意味を持っているのです。
本記事では、その理由と成功のポイントを解説します。
目次
「接点ゼロ」をなくすきっかけづくり
多くの人にとって葬儀社は「関わりづらい」「縁起が悪い」と感じる存在です。特に40〜50代の方や若い世代は、人生で一度も葬儀社と接点を持ったことがないケースも珍しくありません。
そこで効果的なのが、日常的な場面での接点づくりです。
例えば、葬儀会館の駐車場で「地元農家の野菜即売会」や「地域企業のアウトレットセール」を行えば、気軽に立ち寄れる機会になります。
→「怖くない場所」「便利な場所」として認識され、来館の心理的ハードルを下げられるのです。
地域交流のハブとしての信頼形成
葬儀会館は普段、使われない時間帯が多くあります。その空間を「地域交流の場」として活用すれば、閉じられた施設から一気に“地域に開かれた存在”へと印象が変わります。
たとえば:
- 商店街とコラボしたフードフェス
- 小学生の作品展+野菜販売
- お彼岸前の仏壇・仏具アウトレット市
こうした活動は、地域住民に「ここなら信頼できそう」と思ってもらえる“信用の貯金”になります。
終活・事前相談につなげやすい
イベント来場者に対して、自然に終活や事前相談を案内できるのも大きなメリットです。
営業色を強く出さず、情報提供を中心にすれば安心感を与えられます。例えば:
- 「もしもの準備チェックリスト」配布
- 「終活なんでも相談コーナー」設置
- 「葬儀後の手続きハンドブック」無料配布
特にシニア層やその家族が訪れるイベントでは、終活に関心を持つ絶好のきっかけになります。
若年層や子育て世代との接点にも
アウトレット販売やマルシェは、シニア層だけでなく若い世代の参加も期待できます。
子ども向けのワークショップ(折り紙、射的、綿あめなど)を取り入れれば、「家族で行けるイベント」として定着。10年後、20年後の顧客予備軍にとって「信頼できる地元の葬儀社」を知っていることは、大きな安心につながります。
成功のための3つのポイント
物販イベントを集客に結びつけるためには、以下の工夫が欠かせません。
- 地域との連携
農協、商工会、スーパー、商店街などと組むことで集客力アップ&信頼構築。 - 事前広報の徹底
チラシ、地域紙、LINE、Facebook、町内会回覧板など、地域に届く媒体を使う。 - 来館者へのフォローアップ
アンケートやニュースレターで関係を継続。ここで営業を押しつけないのが重要です。
まとめ:販売イベントは“信頼の入口”
アウトレット販売や野菜即売会は、単なる販売ではなく、「信頼と安心を築く入口」です。
特に地域密着の葬儀社にとって、大手には真似できない「顔の見える関係」を作れるチャンス。
戦略的にこうしたイベントを活用し、地域とともに歩む葬儀社としての立ち位置を強化していきましょう。