【葬祭事業者向け補助金情報】大型投資に最大5億円!「中小企業成長加速化補助金」とは?

目次
~100億円企業宣言と活用のポイントを解説~
近年、葬儀業界でも「施設のリニューアル」「ITシステムの導入」「人手不足対策」など、設備投資や業務改善がますます重要になってきています。
そんな中、2025年度に新たに創設された【中小企業成長加速化補助金】は、一定規模以上の葬儀社が建物や設備への大規模投資を行う際に活用できる、非常に魅力的な制度です。
本記事では、申請の前提となる「100億円企業宣言」の概要とあわせて、葬祭事業者にとっての活用ポイントを解説します。
「中小企業成長加速化補助金」とは?
この補助金は、売上10億円以上100億円未満の中堅企業が対象となる制度で、設備や建物などへの大型投資を国が支援します。
◎制度の概要
- 補助上限額:最大5億円(補助率1/2)
- 対象経費:
- 建物(新築・増築・中古購入含む)
- 機械装置・業務システム(例:会館運営システム、予約管理など)
- 専門家経費、外注費、ソフトウェア導入費 など
- 最低投資額:1億円以上
◎葬祭業での活用イメージ
- 式場の新設・大規模改修
- 霊安室や控室の設備更新
- 自動受付・DX推進のためのクラウドシステム導入
- 配送・保管の効率化に向けた設備更新 など
申請のカギは「100億円企業宣言」
この補助金の申請にあたっては、「将来的に売上100億円を目指す」という【100億円企業宣言】を事前に行う必要があります。
◎宣言のポイント
- 自社の成長ビジョンを記載し、公表(自社HPなど)
- 事務局に申請し、認定されると一覧に掲載
- すでに多くの企業が登録中(経産省サイトにて公表)
この制度はあくまで“意欲的な成長計画”を示すものであり、必ずしも現在の売上規模が大きくなければならないわけではありません。
「今後、複数ホール展開を進めていきたい」といった構想がある葬祭事業者様にとって、成長を後押しする良い機会となるでしょう。
地域別の説明会やその他制度も活用を
例えば、2025年8月4日には東北経済産業局によるオンライン説明会も予定されています。
補助金の詳細解説に加え、以下のような関連施策も紹介されます。
- 地域社会DX推進パッケージ事業
- 金融機関による人材マッチング(レビキャリ)
- モーダルシフト推進(物流自動化支援)
- プレミアムインバウンドツアー支援 など
これらの制度は、今後の多店舗展開や業務効率化を目指す事業者にとっても参考になります。
今後の公募スケジュールと予算感
- 中小企業成長加速化補助金:全体予算3,400億円
- 1次公募は終了済み、今後2回程度の募集予定(〜2026年3月)
- その他関連補助金:
- 中堅中小成長投資補助金(3,000億円規模)
- 新事業進出補助金(1,500億円規模)
- 省力化投資補助金(カタログ型含む)
このように、2025年度は特に大型補助金が豊富に準備されている年でもあります。
専門家のサポートを受けたい方へ
「制度は魅力的だけど、申請手続きが不安」「自社が対象かどうかよくわからない」という方も多いかと思います。
当社では、申請支援を中小企業診断士が専門にサポートを行っております。(ご相談無料)。
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営業行為はありませんので、ご安心ください。

まとめ|チャンスを逃さず、次の一手を
中堅規模に差し掛かった葬祭事業者にとって、「100億円企業宣言」+「成長加速化補助金」の組み合わせは、戦略的な設備投資や事業拡大の大きな後押しとなり得ます。
「自社はまだ…」と思っていた方も、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか?