フリーランス司会者との上手な付き合い方

依頼の質を高め、トラブルを防ぐには?

はじめに

葬儀の進行を担う司会者は、式全体の印象を左右する重要な存在です。以前は自社スタッフが務めるのが一般的でしたが、近年では外部のフリーランス司会者に依頼するケースが増えています。

専門性や柔軟な対応力が魅力である一方で、「コミュニケーションがうまく取れない」「トラブル時の対応が不安」といった課題も耳にします。そこで本コラムでは、フリーランス司会者との円滑な関係づくりと、質の高い式を実現するためのポイントをまとめてご紹介します。


フリーランス司会者を活用する理由

フリー司会者を活用する背景には、次のような理由があります。

  • 人材不足への対応
    葬儀司会という専門職の採用は年々難しく、外部人材の活用は避けられない状況です。
  • 多様化する葬儀形式
    家族葬や音楽葬など演出重視の式が増える中、柔軟な対応力を持つフリー司会者が求められています。
  • コストの柔軟な調整
    業務委託契約であれば、固定費の増加を抑えながら必要なときだけ依頼できます。

このように、戦略的なアウトソーシングとして導入する動きが進んでいます。


よくあるトラブルとその原因

  • 情報共有不足による進行ミス
    喪主名の誤読やタイムスケジュールのズレなど、打ち合わせ不足が原因で起こるミスは少なくありません。
  • 司会者の雰囲気が式と合わない
    ご遺族の希望と司会者の演出トーンが一致せず、違和感が生じることがあります。
  • 当日の遅刻・欠勤
    フリーランスという性質上、管理が行き届かず、代替がいない場合には式全体に支障が出る可能性もあります。

これらの多くは「依頼時のすり合わせ不足」が原因です。


トラブルを防ぎ、質を高めるための5つのポイント

  1. 事前打ち合わせを“項目ごと”に整理
     喪主名・宗教形式・式の流れ・注意点などをテンプレート化し、情報漏れを防ぎましょう。
  2. 依頼内容を明確に伝える
     「厳かな雰囲気で」など抽象的な表現も、言葉でしっかり明文化しましょう。NGワードの指定も有効です。
  3. 現場責任者との事前連携を取る
     式場責任者との顔合わせや連絡手段の確認を前日までに済ませておくことで、当日の混乱を防げます。
  4. キャンセル対応のルール整備
     代理司会者の手配手順やキャンセルポリシーをあらかじめ取り決めておきましょう。
  5. フィードバックの習慣化
     式後には良かった点・改善点を共有し、次回以降の依頼に活かすことで、信頼関係の構築につながります。

依頼先を選ぶ際のチェックポイント

「紹介されたから安心」と油断せず、以下の点を確認することが大切です。

  • 対応実績(宗教形式・式場タイプなど)
  • サンプル動画や音声での雰囲気確認
  • 契約形態(直契約か仲介か)と報酬体系
  • 柔軟な対応力とコミュニケーション力

可能であれば、模擬スクリプトを提出してもらうなど、事前に「雰囲気のすり合わせ」を行うのもおすすめです。


まとめ:共につくる“式のパートナー”として

フリーランス司会者は、これからの葬儀社運営において欠かせないパートナーです。ただし、丸投げではなく「共に式を創る」という意識が求められます。

情報共有の仕組み化、依頼内容の明確化、そして継続的なコミュニケーションを通じて、信頼できる司会者との関係を築いていきましょう。自社らしい「想いの伝わる進行」を実現するために、外部人材との“協働力”が今、問われています。


ご希望があれば、タイトル案やSNS投稿用の要約文もご用意できます。

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