葬儀社経営コラム

葬儀社経営コラム第91号

弁護士と連携することで葬儀後の法的手続きを円滑に進めるための秘訣

葬儀が終わった後、遺族が直面するのが各種の法的手続きです。遺産相続、遺言執行、遺産分割協議など、これらの手続きは感情的にも時間的にも負担が大きく、トラブルに発展するケースも少なくありません。こうした課題に対し、弁護士との連携を強化することで、葬儀後の手続きを円滑に進める環境を整えることが可能です。ここでは、その秘訣を解説します。

 

1. 弁護士の専門性を活用する
遺族が抱える法的な悩みは多岐にわたります。例えば、相続手続きで必要な遺産分割協議書の作成や、不動産の名義変更など、専門知識が求められる場面が多いです。葬儀社が信頼できる弁護士を紹介できる体制を持つことで、遺族はスムーズに問題を解決でき、葬儀社への信頼度も高まります。

 

2. 提携弁護士の存在を周知する
葬儀前後の相談時に、「法的手続きに関しては提携弁護士をご紹介できます」といったアピールを行いましょう。パンフレットやホームページ、LINEなどのツールを活用して情報を提供することで、遺族に安心感を与えられます。

 

3. 初回無料相談の機会を提供
弁護士との連携をスムーズに進めるためには、遺族に気軽に相談してもらうことが重要です。初回相談を無料にする仕組みを提携弁護士と取り決めることで、遺族の心理的な負担を軽減できます。これにより、トラブルが大きくなる前に解決できる可能性が高まります。

 

4. 明確な役割分担を設定する
葬儀社と弁護士の連携を円滑に進めるためには、明確な役割分担が欠かせません。葬儀社は遺族の相談窓口となり、必要に応じて弁護士に橋渡しを行います。一方、弁護士は法的なアドバイスや手続きの代行を担当します。この連携がスムーズに行える体制を整えておくことが鍵です。

 

5. 法的情報の共有を行う
弁護士から法的手続きに関する最新情報を定期的に収集し、社員間で共有することも重要です。これにより、遺族からの相談に対して適切なアドバイスができるようになります。

 

6. 信頼関係の構築が重要
弁護士との関係は一朝一夕に築けるものではありません。定期的な情報交換や勉強会の実施を通じて、相互の信頼を深めましょう。また、遺族に安心感を与えるためには、紹介する弁護士の実績や評判も確認しておくことが大切です。

 

弁護士との連携を強化することで、葬儀後の遺族対応がさらに手厚くなり、葬儀社の信頼度や付加価値の向上につながります。法的手続きの不安を抱える遺族に寄り添いながら、より良いサービスを提供する体制を整えましょう。