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補助金は「申請してから考える」と失敗する|葬儀社の設備投資を成功させる準備5ステップ
補助金を活用するうえで大切なのは、「使える補助金を探すこと」から始めるのではなく、自社が解決したい経営課題を明確にすることです。
葬儀社から補助金のご相談を受ける際によくあるのが、
「この設備は補助金で導入できますか?」
という質問です。
もちろん、導入したい設備が補助対象になるかどうかは重要です。しかし、本来はその前に確認しておきたいことがあります。
それは、**「なぜ、その設備やシステムを導入する必要があるのか」**ということです。
補助金が採択されても、導入した設備が十分に活用されなかったり、思ったような効果が出なかったりすれば、会社には自己負担分だけが残ってしまいます。
補助金は「買いたいものを安く買うための制度」ではありません。
自社が抱えている経営課題を解決するための投資を後押ししてくれる手段として考えることが重要です。
今回は、葬儀社が補助金を活用して設備投資を行う際に、事前に整理しておきたい5つのポイントをご紹介します。
1.「何を買うか」より先に経営課題を決める
最初に考えるべきなのは、導入したい設備やシステムではありません。
まずは、自社のどのような課題を改善したいのかを整理します。
たとえば葬儀社であれば、次のような課題が考えられます。
- 夜間・早朝の対応にかかるスタッフの負担を減らしたい
- 会館清掃や設営にかかる時間を短縮したい
- 空調設備を更新して電気代を抑えたい
- 顧客情報や受注情報の二重入力をなくしたい
- 見積書や請求書の作成業務を効率化したい
- 終活相談など新しい事業を立ち上げたい
- 少ない人数でも運営できる体制をつくりたい
このように課題を明確にすると、
「その課題を解決するには、どのような設備やシステムが必要なのか」
という順番で考えられるようになります。
さらに、経営課題が明確になっていれば、その投資に適した補助制度も選びやすくなります。
「補助金があるから設備を買う」のではなく、「経営課題を解決するために設備を導入し、その手段として補助金を活用する」ことが基本です。
2.現在の状況を数字で把握する
次に行いたいのが、設備導入前の現状把握です。
補助金の申請では、設備やシステムを導入することによって、
「どのような効果が期待できるのか」
を整理する必要があります。
そのためには、現在どの程度のコストや時間がかかっているのかを把握しておくことが重要です。
たとえば、次のような数字です。
- 1回の作業にかかっている時間
- その業務に携わっているスタッフの人数
- 月間の残業時間
- 外注費
- 電気代や燃料費
- 問い合わせ件数
- 事前相談件数
- 受注件数
- 売上
- 粗利益
たとえば、ある業務に毎日2時間かかっているのであれば、省力化設備を導入して1時間に短縮できれば、年間では大きな業務時間の削減につながります。
空調設備であれば、現在の電気使用量や電気料金を把握しておくことで、更新後の省エネ効果も確認しやすくなります。
設備導入前の数字を把握していなければ、導入後に「本当に効果があったのか」を検証することもできません。
補助金申請のためだけではなく、投資判断を行うためにも、まず現状を数字で把握することが重要です。
3.「補助金がなくても必要な投資か」を考える
設備投資を検討するときに、ぜひ一度考えていただきたいのが、
「もし補助金がなかったとしても、この投資は必要か」
という視点です。
「補助金が出るなら導入する」
という理由だけで設備投資を決めてしまうと、採択されなかった場合に計画そのものが止まってしまいます。
また、補助金は一般的に、採択されたからといってすぐに補助金が振り込まれるわけではありません。
制度によっては、設備代金をいったん自社で支払い、その後、実績報告や審査を経て補助金が交付されるものもあります。
そのため、自己資金や借入を含めた資金繰りも考えておく必要があります。
投資を検討する際には、
- 数年以内に投資額を回収できるか
- 人件費や外注費の削減につながるか
- 売上や受注の増加につながるか
- 人手不足対策になるか
- 今後の競争力向上に必要か
- 老朽化などにより、いずれ更新が必要な設備ではないか
といった視点から判断してみましょう。
補助金がなくても必要性を説明できる投資であれば、補助金を活用することでさらに投資効果を高めることができます。
4.導入後に「誰が使うのか」まで決めておく
ITシステムや省力化設備を導入する際に起こりやすい失敗の一つが、
「導入したものの、現場で十分に使われていない」
というケースです。
特に新しいシステムの場合、
「今までのやり方のほうが慣れている」
「入力方法が分からない」
「忙しくて使い方を覚える時間がない」
といった理由から、せっかく導入したシステムが定着しないことがあります。
そこで、申請や導入を検討する段階から、
- 誰が運用責任者になるのか
- どの業務を変更するのか
- 誰が実際に使用するのか
- 社員教育をどのように行うのか
- 導入後の効果を誰が確認するのか
まで決めておくことが重要です。
たとえば新しい顧客管理システムを導入するのであれば、単にシステムを入れるだけではなく、
「電話受付から施行、請求、アフターフォローまで、どの情報をどこで入力するのか」
という業務フローそのものを見直す必要があります。
設備導入と業務改善はセットで考える。
これが補助金を実際の経営改善につなげるポイントです。
5.採択後のスケジュールまで確認しておく
補助金を活用した設備投資では、通常の設備購入よりも多くの手続きが必要になります。
制度によって異なりますが、一般的には、
申請
↓
審査・採択
↓
交付申請・交付決定
↓
契約・発注
↓
納品・工事
↓
支払い
↓
実績報告
↓
補助金額の確定
↓
補助金の交付
といった流れになります。
ここで特に注意したいのが、発注や契約のタイミングです。
補助制度によっては、交付決定前に契約や発注を行うと補助対象外になる場合があります。
「どうせ採択されるだろう」
と自己判断で先に設備を発注してしまうと、補助金を受けられなくなる可能性があります。
必ず利用する補助制度の公募要領や交付要領を確認し、分からない場合は専門家や事務局に確認してから進めましょう。
また、葬儀会館の空調更新や内装工事、省エネ設備への切り替えなどは、繁忙期を避けて工事を行いたいケースも多いと思います。
そのため、
「補助金のスケジュール」と「自社の現場スケジュール」
を早い段階で照らし合わせておくことも重要です。
補助金活用は「採択」がゴールではありません
補助金の活用というと、「採択されたかどうか」に目が向きがちです。
しかし、本当の成功は採択されたことではありません。
設備やシステムを導入した結果、
- 業務時間が減った
- 残業時間が減った
- 人件費や外注費を削減できた
- 電気代が下がった
- 少ない人数でも運営できるようになった
- 問い合わせや受注が増えた
- 新しいサービスの売上が生まれた
といった経営上の効果が出て、初めて設備投資は成功したといえます。
補助金は、その投資を実現しやすくするための一つの手段です。
だからこそ、補助金を探す前に、
「自社にはどのような課題があり、どのような投資によって解決したいのか」
を整理することから始めてみてください。
葬儀社の補助金活用・設備投資をご相談ください
エンディング総研では、葬祭業の現場や経営を踏まえた補助金活用のサポートを行っています。
単に「申請できる補助金」を探すだけではなく、
- 現在の経営課題の整理
- 今後必要となる設備投資の検討
- 活用できる補助金・助成制度の選定
- 事業計画の作成
- 補助金申請の支援
- 採択後の実行支援
まで、設備投資全体を見ながらサポートします。
「空調設備を更新したい」
「業務を効率化するシステムを導入したい」
「人手不足に対応する設備を検討している」
「新しい事業を始めたいが、使える補助金が分からない」
といった段階からでもご相談いただけます。
補助金ありきで考えるのではなく、葬儀社の経営改善につながる投資を一緒に考えていきましょう。
弊社では、葬儀専門のプロが皆様の事業計画の策定から補助金の採択まで徹底的にサポートいたします。
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