喪主から見た“良い葬儀社・悪い葬儀社”の違いとは
── 後悔しないために知っておきたい、葬儀サービスの本質
「正直、こんなに決めることが多いとは思わなかった」
「悲しむ暇もなく、判断と手続きに追われた」
喪主を経験した方の多くが、口をそろえてこう語ります。
大切な人を失った直後、心が整理できないまま
葬儀の段取り、費用の確認、親族対応、各種手続きが一気に押し寄せてきます。
そんなとき、本来“心の支え”になるべき存在が葬儀社です。
しかし現実には、
どの葬儀社を選んだかによって、喪主の満足度や心の整理に大きな差が生まれます。
今回は、実際に喪主を経験した方の声をもとに、
「良い葬儀社」と「悪い葬儀社」は何が違うのか
その本質を整理していきます。
目次
①【良い葬儀社】は“先を見て”提案してくれる
──【悪い葬儀社】は“言われたことしかしない”
突然の葬儀では、
「何を聞けばいいのか」「何を決めるべきか」
喪主自身が分からないのが当たり前です。
良い葬儀社は、
今必要なことだけでなく、次に起こることを先回りして説明してくれます。
たとえば
- 「このあと〇時に担当者が来ます。その前に遺影写真を選んでおきましょう」
- 「香典返しは翌日配送が多いですが、ご希望はありますか?」
一方で、悪い葬儀社は
「聞かれたことにしか答えない」「指示がないと動かない」。
喪主は終始手探りの状態となり、
安心感を得られないまま進行してしまいます。
②【良い葬儀社】は“費用の説明が明確”
──【悪い葬儀社】は“追加費用の説明が曖昧”
「セットプラン30万円」と聞いて安心していたら、
後から
お布施・式場使用料・供花・火葬料金などが次々と追加される。
これは、葬儀でよくあるトラブルです。
良い葬儀社は、
最初から「含まれるもの・含まれないもの」を丁寧に説明し、
「最終的にいくらになるのか」を見える形で提示してくれます。
逆に悪い葬儀社は、
安く見せた基本プランから、後出しでオプションを重ねるケースが多く、
気づけば見積額が倍近くになることも。
費用への納得感は、心の安心感に直結します。
③【良い葬儀社】は“感情に寄り添う接客”
──【悪い葬儀社】は“作業的で冷たい”
葬儀の場では、
言葉づかい、声のトーン、表情ひとつで
喪主や遺族の心は大きく揺れ動きます。
良い葬儀社のスタッフは
- 共感のこもった言葉を選ぶ
- 無理な営業をしない
- 小さな不安にも耳を傾ける
こうした姿勢があり、
「この人たちに任せて大丈夫」と思える空気をつくります。
一方、
無表情・早口・事務的な対応では、
「数ある葬儀の一つとして扱われているようだった」
と感じてしまう喪主も少なくありません。
④【良い葬儀社】は“小さな気づかい”を大切にする
──【悪い葬儀社】は“最低限しかしない”
たとえば
- 控室に温かいお茶が用意されている
- 式後、遺族の疲れを気づかってタクシーを手配
- 子どもが騒ぎそうな場面で、さりげなくフォロー
こうした小さな配慮は、後になって強く記憶に残ります。
反対に、
「言われなければやらない」「臨機応変さがない」対応は、
どうしても“作業感”が伝わってしまいます。
⑤【良い葬儀社】は“葬儀後まで寄り添う”
──【悪い葬儀社】は“終わったら連絡なし”
良い葬儀社は、葬儀が終わってからも関係が続きます。
- 四十九日法要の相談
- 納骨・仏壇のアドバイス
- 相続や遺品整理の案内
「これからも相談できる存在」と感じられるのです。
一方で、
葬儀が終わった途端に音沙汰がなくなる葬儀社もあります。
“売って終わり”の姿勢は、どうしても残念な印象を残します。
まとめ:
“誠実さ”こそが、良い葬儀社の本質
喪主にとっての「良い葬儀社」とは、
設備の豪華さや派手な演出ではありません。
- 先を見た提案
- 透明な費用説明
- 感情への配慮
- さりげない気づかい
- 葬儀後まで続くフォロー
これらすべてに共通するのは、誠実な姿勢です。
「急なことだから、どこでも同じでいい」
そう思って選んだ結果、後悔するケースは少なくありません。
人生最後の大切な時間を、
ただ“終わらせる”のではなく、
心に残る時間として形にできるかどうか。
その鍵を握るのが、
人に寄り添える葬儀社との出会いなのです。


