【葬祭事業者向け補助金情報】中小企業投資補助金・最新版
― 葬儀社が“今すぐ使える”省力化&生産性向上の補助金を徹底解説!
11月10日、中小企業庁から「中小企業投資補助金」の最新情報が更新されました。
今年度は 総額3,000億円規模 と非常に大型で、しかも
一般型とカタログ型の“両方を利用できる”可能性 もある注目制度です。
葬儀社にとっては、
- 人手不足
- 夜間対応・搬送負担
- 事務作業の多さ
- 会館管理の負担
- 人件費上昇
といった課題が深刻化している今、
省力化・効率化のための設備投資を後押ししてくれる非常にありがたい補助金です。
この記事では、葬祭業が押さえるべきポイントだけに絞って、
分かりやすく・現場で使える内容 にして解説します。
目次
中小企業投資補助金とは?
― 葬儀社にとって“これからの必須補助金”
目的は明確です。
- 人手不足を補う
- 生産性を上げる
- 利益を出しやすい体制をつくる
- 結果として賃上げにつなげる
葬儀社の現場は24時間365日体制であり、
「人の負担をいかに減らしつつ、サービス品質を高めるか」
が大きなテーマになっています。
この補助金は、まさにその課題にフィットします。
補助金のタイプは2種類
― 葬儀社は“両方申請”の可能性あり!
◆カタログ注文型
カタログに載っている省力化機器を選んで導入
▼ 葬儀社で使える設備例
- 会館清掃ロボット(床清掃・ワックスがけ)
- 夜間の館内巡回ロボット
- 自動受付システム(会館案内・面会受付)
- 事務作業の自動化システム
- 自動搬送ロボット(遺族控室への備品運搬など)
▼ メリット
- 申請が非常に簡単
- メーカー・販売店と一緒に申請できる
- 書類が少ない
- 採択率が高い(約7割)
- 申請〜結果が早い(随時募集)
▼ 補助額
- 5名以下:最大300万円
- 21名以上:最大1,500万円
(従業員ゼロでも申請可)
補助率:1/2
「まずは小さく省力化したい葬儀社」に最適。
◆一般型
自社に合わせて“オーダーメイドの設備投資”が可能
▼ 葬儀社で使える導入例
- 会館の無人受付システム一式
- 会館の鍵管理・入退館自動化
- 夜間搬送から日中業務まで管理する勤怠・予約一元システム
- 安置室管理全体システム(温度管理・入退室管理など)
- 式場・控室の省エネ設備更新
- 事務所内の書類管理・電子化システム
- 車両管理システム(配車・搬送効率化)
▼ 補助額
- 5名以下:750万〜1,000万円
- 最大1億円
補助率:1/3〜2/3
中堅〜大規模葬儀社、または
「会館リニューアル」「DX化」「無人化」
など中長期の投資に向いています。
葬儀社はどっちを選ぶ?
― 判断基準はコレ
▼ カタログ型が向いている葬儀社
- とにかく人手不足がつらい
- 夜間対応が負担
- 会館の日常清掃を効率化したい
- 初めて補助金を使う
- 導入したい機器がカタログにある
▼ 一般型が向いている葬儀社
- 会館のリニューアルを考えている
- 無人受付・入退館自動化を本格的に導入したい
- DX化(電子帳票・予約管理)を進めたい
- 安置室管理・搬送管理をデジタル化したい
- カタログに欲しい機器がない
▼ 両方申請できるケースも!
- カタログ型で「清掃ロボット」
- 一般型で「会館の無人受付システム」
など目的が違う設備は 併用可能。
申請の流れと“必須の準備”
共通して必要なのはこの3つ。
■GビズIDプライムの取得(最優先)
これがないと申請できません。
発行まで時間がかかるので 今すぐ申請必須。
■設備の見積取得
複数社の見積が必要になるケースも。
■事業計画の作成
葬儀社の場合は特に
- 夜間対応の負担軽減
- 清掃・管理業務の省力化
- 会館運営の効率化
- 事務作業の削減
などを数字で示すと通りやすくなります。
“絶対にやってはいけないこと”
葬儀社でよく起こる失敗No.1
❌ 交付決定前の発注・支払い
→ 補助金が 1円も出なくなります。
夜間の緊急工事や、会館の設備入替でありがちな失敗です。
必ず「交付決定通知」が出てから発注してください。
❌ 機器変更の“事後報告”
認められないケースが多いです。
必ず事前に事務局へ確認を。
これからのスケジュール
- カタログ型:随時募集(いつでも申請OK)
- 一般型:
- 現在の締め切り:11月27日
- その後も 5回・6回と続く予定
今動けば年内〜来春の採択が狙えます。
補助金は「目的」ではなく“後押し”
よくある誤解が、
「補助金が出るから設備を買う」
これは危険です。
葬儀社が目指すべきは、
- 夜間負担の軽減
- ミスの防止
- 無人化・省力化
- 事務作業の効率化
- スタッフの働き方改善
これら“本業の改善”です。
補助金はあくまで、その後押し。
補助金のために導入を遅らせて会館運営が悪化する、
という本末転倒も現実に起きています。
まとめ
葬儀社が今もっとも活用すべき補助金が「中小企業投資補助金」
- 3,000億円規模の大型補助金
- カタログ型と一般型の両方が使える可能性
- カタログ型は「簡単・早い・採択率高い」
- 一般型は「会館DX・無人化・大規模投資」に最適
- 夜間負担や会館管理の省力化にぴったり
- 交付決定前の発注は絶対NG
- GビズIDは今すぐ取得
- 補助金は“本業の改善”の後押しとして使う

