人手不足時代の秋採用戦略

“想いで採る”人材採用のすすめ

─ 新卒・中途採用に向けて、会社の魅力を伝える方法 ─

全国的な人手不足が続く中、葬儀業界も採用難に直面しています。
特に若手人材の確保は年々厳しくなり、
「求人を出しても応募が来ない」「採用してもすぐ辞めてしまう」
そんな悩みを抱える葬儀社様も少なくありません。

しかし、“人が集まりにくい時代”だからこそ、
「想いで採る」=理念や価値観に共感する人を惹きつける採用
が重要です。

この記事では、秋採用を成功に導くための考え方と、
「想い」を軸にした採用ブランディングの具体策をご紹介します。


「条件」より「共感」で選ばれる時代

かつては「給与」「休日」「待遇」といった条件面で人材を集めるのが主流でした。
しかし今の20〜30代の求職者は違います。
「何のために働くのか」「どんな人たちと働くのか」といった働く意味や価値観を重視しています。

葬儀業界はまさに“人の想いに寄り添う仕事”。
「悲しみを支えるやりがい」や「地域に貢献できる誇り」を発信することで、
他業種との差別化が図れます。


秋採用は“第二のチャンス”

秋は、春採用で就職先を決めきれなかった学生や、
転職を考え始めた社会人が動き出す時期。
10〜12月は“再スタート組”が多く、採用活動の見直しに最適なタイミングです。

例えば:

  • 内定を辞退した学生が「本当に自分に合う仕事を探したい」と動き出す
  • 異業種から「人の役に立つ仕事をしたい」と転職を考える社会人が増える

この層に響くのは「誠実さ」「地域貢献」「人を大切にする姿勢」。
条件よりも“価値観の一致”が採用成功のカギです。


“想い”を伝える採用広報の3つのポイント

(1)社員インタビューでリアルを伝える

現場で働くスタッフの声ほど、説得力のあるメッセージはありません。
「入社理由」「やりがい」「現場で感じた感動」を短い動画やブログで紹介しましょう。

例:「ご遺族から“あなたに担当してもらえてよかった”と言われた時、この仕事を選んで良かったと思いました。」

この一言が、求職者の心を動かします。


(2)SNSで“日常の温かさ”を発信する

InstagramやX(旧Twitter)での投稿も採用ブランディングの武器です。
お葬式の写真を載せる必要はありません。
むしろ「社内勉強会」「地域清掃」「終活相談会」「スタッフの笑顔」など、
“人柄が伝わる瞬間”を発信することが大切です。

「この会社、あったかいな」「この人たちと働きたい」
と思ってもらえることがゴールです。


(3)社長のメッセージで理念を言語化する

経営者自身の言葉で「なぜ葬儀業をしているのか」を語ること。
これが最も強い採用メッセージです。

「私たちは“故人を送り、遺族を支える”だけでなく、地域の心を守る仕事をしています。」

たった一文でも、会社の印象は大きく変わります。


応募前体験を“信頼づくり”の場に

応募者との最初の接点は、求人ページだけではありません。
説明会や見学会、面接など、あらゆる場面が会社の魅力を伝えるチャンスです。

  • 終活や供養を学べる「オープンデー」を開催
  • 面接を「お互いの想いを語る場」と位置づける

「面接=選考」ではなく「対話」と考えることで、応募者の信頼が高まります。


“採用して終わり”ではなく“育てて残す”

せっかく採用しても、3年以内に離職してしまう――これは業界全体の課題です。
原因は「入社後のギャップ」や「人間関係の希薄さ」。

だからこそ、採用よりも定着を重視した仕組みづくりが重要です。

  • 入社初期に“想い共有ミーティング”を行う
  • 定期的に“振り返り面談”を実施
  • 「ありがとうカード」で感謝を伝える文化を育てる

“想いで採った人材”を“想いで育てる”ことで、
職場全体の雰囲気が良くなり、次の採用にも好循環が生まれます。


まとめ

人手不足の時代、採用は「条件勝負」ではなく「想い勝負」です。

  • 想いを言葉にする
  • 社員の声を発信する
  • 応募者と対話する
  • 採用後も想いを共有する

この4つを実践すれば、“人が辞めない・人が集まる”会社へと進化します。
秋採用は、会社の未来を支える仲間づくりの絶好のチャンス。

“想いで採る”姿勢を軸に、
あなたの会社の理念に共感する次世代の人材とのご縁を育てていきましょう。

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