葬儀社経営コラム第131号
終活セミナー × SEO

デジタル時代の集客を成功させる新戦略
地域の高齢者やそのご家族との信頼関係を築く手段として、多くの葬儀社が開催している「終活セミナー」。しかし、ただセミナーを実施するだけでは、なかなか新規の相談や依頼にはつながりません。
現代の消費者は、多くの情報収集をインターネットで行っています。つまり、終活セミナーの成果を最大化するには、SEO(検索エンジン最適化)との連携が欠かせません。
本コラムでは、終活セミナーを起点にWeb集客へとつなげるための、実践的なSEO活用法をご紹介します。
目次
セミナーを開催するだけでは、検索されない
多くの葬儀社が定期的に終活セミナーを開催しているにも関わらず、「○○市 終活セミナー」と検索しても上位表示されないケースが目立ちます。
これは、セミナー情報がSEOに適した形で発信されていないためです。
検索されやすいタイトルの例:
◆「○○市で開催、終活セミナーのご案内(2025年4月開催)」
◆「【無料】エンディングノートの書き方講座|○○市○○ホール」
◆「葬儀・相続・お墓の悩みをまとめて解決!○○町の終活相談会」
地域名・テーマ・悩みのキーワードを意識した見出しで、検索にヒットしやすい情報発信を行いましょう。
セミナーを“コンテンツ化”してSEOに活かす
SEOでは、「情報の質と量」が重視されます。開催報告や講師のコメント、参加者の感想などを記事として整理することで、検索されやすい価値あるコンテンツに昇華させることができます。
【セミナーレポート記事の構成例】
◆開催概要(日時・会場・参加人数など)
◆講演内容の要点(例:相続や家族葬の基礎知識)
◆参加者の感想(※掲載許可を得たもの)
◆次回開催予定の案内
◆無料相談ページへのリンクなど
自然な形で「○○市 終活セミナー」「家族葬 セミナー内容」などの検索キーワードを盛り込みましょう。
地域性の高い情報は、Googleにとって高評価の対象になります。
終活に関連するブログ・コラムを継続発信
SEO効果を高めるには、「定期的な情報発信」が鍵です。セミナーの告知や報告に加え、終活に関する知識やノウハウをテーマにしたコラムを増やしていきましょう。
【おすすめのテーマ例】
◆「終活セミナーでよくある質問10選」
◆「エンディングノートの正しい書き方」
◆「失敗しない葬儀社の選び方|講師が伝える3つの基準」
◆「終活を始めるベストな年齢は?専門家の見解」
このような継続的な情報発信が、セミナー以外からのアクセス流入を生み出し、Web全体の評価を押し上げます。
GoogleビジネスプロフィールでローカルSEOを強化
終活セミナーは、地域住民向けの“ローカルイベント”です。だからこそ、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)との連携が効果的です。
活用例:
◆「投稿」機能でセミナー開催情報を配信
◆開催会場の写真や案内ポスターを掲載
◆過去のセミナーの感想やレビューを促す
ローカル検索対策を行うことで、「○○市 終活セミナー」や「近くの終活イベント」での表示順位が上がり、スマホ検索からの問い合わせにもつながりやすくなります。
セミナーの動画・資料を二次活用しよう
終活セミナーで使用した内容は、デジタルコンテンツとして再利用することで、長期的なSEO効果とリード獲得につながります。
活用例:
◆セミナー動画をYouTubeで公開 → 動画検索への対策に
◆講演スライドをPDF化し、ダウンロード提供 → 問い合わせと引き換えに資料提供
◆LINEやメルマガで資料や動画を継続配信 → ファン化&再来訪の導線強化
これにより、「一度きりのセミナー」から「継続的な情報発信」へと進化し、Web資産として活き続けるコンテンツが生まれます。
まとめ:終活セミナーは“SEOの宝庫”
終活セミナーは、リアルの信頼構築だけでなく、Web集客の起点となる情報資源です。
開催した情報を検索エンジンに届く形で整え、継続的な情報発信へと展開していくことで、新たな相談者との出会いが生まれます。
「セミナー × SEO」という視点を持つことで、地域密着の活動が、デジタル上でも強力な武器になるのです。